窪美澄の晴天の迷いクジラを読み終えて

読書
晴天の迷いクジラ

読み終えて心が軽くなるというか、靄が晴れるような感覚になった。

20歳ぐらいになったら息子にも読んでもらいたい本。(あと11年かw)

大きな悩みがあっても生きていればいいんだ!と強く思わせてくれる。

読みやすく、海街の様々な景色が鮮明に脳に映像化される。

若い頃に子供を産み捨てた過去を持つ40代のデザイン会社社長、その会社で働く母に愛されず恋人に振られ仕事のしすぎでうつになった20代の青年。

姉が生後数か月で風邪のような病気で亡くなった事で母から過剰に潔癖に育てられた少女。

3人とも家族の関係に問題を抱え、深い傷を抱えている。

デザイン会社が不況で倒産し、練炭を使って自殺しようとする社長、うつになったことで薬を大量に摂取し倒れそうになる青年。

友達が骨の病気で亡くなってしまってショックを受けてリストカットを始める少女

3人とも自殺をしようとしていた。

自分が死ぬのには抵抗がないが他人が目の前で死のうとするとほっとけない性格を持つ

子供を捨てたのと同時に海街を捨てた女社長の故郷にクジラが迷い込んだ事がニュースになる。

女社長が練炭自殺をしようとしてるのを知った青年が何故か死ぬ前にクジラを見てから死にましょうよと言って女社長が自殺するのを止める。

クジラを見に行くことになり、道中でリストカット少女が今にも飛び降りて自殺しそうな雰囲気だったのを女社長が発見して車にのせる。

そこから3人のクジラを見に行く旅が始まる。

クジラがいる海街について、孫が自殺してしまったおばあちゃんの家に泊まることになる。

傷があってもいい、つらかったら逃げてもいい、否定をしないでありのままを受けいれてくる。

優しい気持ちになった読後感でした。

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