父との記憶

子育て

高校1年のとき親が離婚した。

父の浮気と借金が理由らしい。

父とは離婚してから一度も会っていないし電話もない。

父の居場所も知らないし、生きてるのかも分からない。

いつか生死だけでも確認しないとと思っている。

自分が32歳の時、父親になった。

今では自分のことを「父さんはね、父さんだって、父さんは」と息子に自然に言えるようになった。

中学生までは一緒に生活してたのに父親の事をよく覚えていない。

覚えているときに父親の記憶を残しておきたい。

それでも不思議な事に父親になって年数が経つにつれ忘れていた父との思いでが蘇ることが増えてきている感じがする。

父と遊んだ思い出

母の実家に行った際、父は子供達とトランプをしてくれた。

あとに気づいた事だが母方の親族と時間を共有するのが気まずくて子供達の相手をしてたのではないかと思う。

少しだけキャッチボールをした記憶もある。

マッサージをした記憶もある。大きい背中だった。

父との食事

マイルドセブンを吸っていた記憶、タバコを近所に買いに行ったこともある。

二人でピザ屋に行き名前の響きだけでブルーチーズのピザを頼んで後悔した記憶がある。

父はなぜ小さい子供がブルーチーズのピザを頼むのを止めてくれなかったのか・・・

カレーをたまに作ってくれた記憶もある。味は覚えていない。

父は今何を考えているのか

息子が今9歳になった。まだまだ可愛い。

もし今急に自分が離婚することになっても息子は自分で育てたいし、それが叶わないなら定期的に会いにたい。

父親が離婚したときは高1だったので息子の自分に可愛いとかは思わなかっただろう。

離婚理由が浮気と借金だったので負い目もあり会うこともできなかったのかもしれない。

自分は父の事を好きでも嫌いでもない。

でも話すのは何か苦手だった。

父親が離婚した年齢と自分の年齢が近づいてきた。

仮に会う機会が今後あっても何を話していいか分からない。他人より話すのが難しい。

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